2017年11月30日木曜日

2017年11月下旬 エキドノプシス

Echidnopsis leachii
Morogoro Province, Tanzania

ガガイモでは一般的な合弁花ですがビニールのような粘膜のような質感が独特です。悪臭系。

茎の細かい皺がいい感じ。少しリチドカウロン的でもあり個人的には好きです。

エキドノプシスは地面を這うように茎を増やす性質のものが多いです。
挿し木の際は、茎を倒し発根させたい部分を僅かに土に潜らせると上手くいくことが多いです。





Echidnopsis dammanniana
Marsabit, Kenya

東アフリカ地域に分布する花のバリエーションが豊富な種です。
この株はケニア北部のマルサビット郡産で、こげ茶色っぽい地味な花。

簡素な花と簡素な茎、どことなく強健種の雰囲気が漂っています…。

マルサビット山周辺の乾燥した土地に生えるようです。





Echidnopsis squamulata
Yemen

前回記事で開花寸前の蕾を載せたので、完全に開花している写真を。

よく日に当てると赤く色付きます。

うちで一番古く大きな株。といっても2.5号です。枝が長くなってきて完全に垂れ下がっています。
そういえば属名の「Echidnopsis」は、ギリシア語の「Echidna(=蛇)」に由来します。
ギリシア神話にエキドナという怪物がいます。


11月は天気が良く、室内南向き窓際では多くのガガイモが成長し続けました。季節の変わり目は、潅水量の見極めが難しいと、つくづく思います。まだ成長中の株は乾かしすぎると弱りますし、逆に成長が鈍ってきた株は乾かし気味にしておかないと一気に腐ります(いくつかやってしまった…)。
ちょっと湿らせる程度にしようと思っていたのに単純な動作のミスで盛大に潅水してしまったことがありまして、まあ大丈夫だろうと思ってそのままにしていたら次の日に腐ったことがあります(隣にあったスペアの株は無事でした)。すぐに植物を抜いて乾かせば救えたでしょう。


2017年11月10日金曜日

秋から冬へ

Boswellia nana

10月の長雨時からほぼ窓際管理。11月初頭から紅葉。意外と晩秋まで粘ります。

今年の夏はぱっとしない天気が続きましたが、それなりに育ってくれました。

Echidnopsis squamulata

よく咲きます。そろそろ植え替えないと。

Pseudolithos eylensis

今夏播種の実生苗。窓際でまだまだ成長中。

Gymnocalycium obductum P121

実生約3年。ようやく特徴が出てきました。一見すると怪竜丸の小苗です。

白花姫牡丹

ちょっと忙しい時に咲いたため、花を見つけたときは殆ど終わっていました。


そろそろ冬に入ります。最近はようやく天気の良い日が増えてきて、全体的に植物も元気になった感じがします。部屋の中に植物を入れると、まあ毎回もうちょっと減らそうと思いますね。ガガイモの実生や株分け、サボテン実生などが地味に効いてきました。特にサボテンは播種トレーから鉢上げすることが増えて、一気に場所をとるようになってしまいました。引越しか土地を借りるか…みたいなことをいつも考えています。

11/15
H. zebrina v. magnifloraとStapelia sp.(アンゴラ小型種)、植え替え。
ギムノ実生苗2種類植え替え。


今年の害虫メモ
ガガイモの根や花芽の基部に付き吸汁する白いふわふわを纏うカイガラムシ、約3年間見ていないのでおそらく絶えたと思われます。今後も外部から入ってくる可能性は高いので、植物の導入時は薬剤を散布してしばらく隔離するようにしています。あとサボテンネコナカイガラムシ(ネジラミ)もしばらく見ていませんが、これは非常に小さいのでまだどこかで生き残っているかもしれないと思っています。
コナカイガラムシ(多肉全般の成長点付近によく付くタイプ)は、購入した植物に付いていて、久々に出会うことができました。駆除済みです。
ハダニは例年と同じく良く出ます。プテロディスクスやブラキステルマ、ユーフォルビアなどが被害に遭っています。ブラキステルマの実生苗には何度も群がってきてヒヤヒヤしました。ハダニは野外に普通に生息しているっぽいので、根絶は無理でしょうね。