2015年6月21日日曜日

Larryleachia picta Aus, Namibia

Larryleachia picta
Aus, Namibia
(ex EXOTICA Nr.14045)

昨年入手したLarryleachia pictaが開花しました。E社のギャラリーに載っているL. pictaと同じものでした。Larryleachia cactiformisにも似たような模様の花がありますが、地色の鮮やかな黄色は本種特有なのかもしれないと思いました。以前、仏頭玉の中に本種が混ざって流通していたという話を耳にしたことがあります。仏頭玉にも花冠裂片の地色が黄色く、斑点模様の株があるため、なかなか区別するのが難しいのでしょう。


左がL. picta、右がL. cactiformisの名で入手。一緒に撮ると花の違いがわかりやすいです。

Larryleachia picta  Aus, Namibia (ex EXOTICA Nr.14045)
Larryleachia cactiformis  Namibia / South Africa (ex EXOTICA Nr.16366)

このL. cactiformis、昔写真で見た、L. pictaに模様が似ていたし、よく見かける仏頭玉とは違うので、もしかしたらL. pictaなのではないかと思っていました。しかし、こうして実物を見比べると、前述の通り花冠裂片の色の濃さがけっこう違いますね。なお、このL. cactiformisは花冠裂片の先端まで均一な水玉模様です。




梅雨の真っ只中です。うちの場合、雨が続くと植物を室内に取り込むか、軒下に移動しなければいけません。そうすると当然ながら日照が不足します。豪雨で水浸しになっても、次の日に晴れてくれたら何の問題も無いんですけどね。

2015年6月15日月曜日

2015年 梅雨入り

Rhytidocaulon macrolobum
RH625
50 km W of Taiz, Al-Barh, Yemen

関東地方、6月8日に梅雨入りしたそうです。とはいえ今のところ晴れの日が多く、適度に雨も降り、あまり困っていません。湿度は異様に高い日がありますね。Rhytidocaulon macrolobumから今年も 種が採れました。採種すると弱ってしまう株もあるので、そろそろ休んで欲しいと思っているのですが…。昨年も書きましたが、この株のラベルはR. ciliatumだったことを記しておきます。シノニム扱いか、単純にR. ciliatumの可能性もあります。

種子には綿毛があり、弱い風でも飛んでいってしまいます。軽量なネット(台所用など)を被せて固定しておくといつ裂開しても安心です。種が飛ばないようにできるならば何でも良いのですが、ビニール製だと中でカビが生えたりすることがありますので通気性を確保できる素材が良いです。


Brachystelma circinatum
  Pretoria, RSA

この株は毎年よく開花するようになりました。ただ、開花時は少し枝が伸び気味になっていた方が、全体を見たときにきれいなんじゃないかと思いました。今年は強い光で背を低く詰めて作ったのですが、そしたら花同士がぶつかって全体的に不恰好になったのです。もっとゆったりと枝を伸ばしてやった方がいいかなと。これは好みの問題でしかないのですがね。2013年の草姿が理想です


Brachystelma pygmaeum
Pilgrimsrest, RSA

少し前に記事にした本種、ふと見たら結実していました。外に出しっぱなしだったので、ハエが密かに仕事していったと思われます。ブラキステルマの結実はこれで2種類目。日に日に実が大きくなっています。この様子だと、おそらく健康な種子になると思います。ただ小型種ですので、実生苗を作るのは難しそう。採種数によっては実生苗作りが上手な方に託そうかと思案中です。

今のところ実は2つ。右も大きくなってきました。今年中に採種してしまいたい。


Brachystelma megasepalum
Ruvuma, Tanzania

今年も開花しました。相変わらず香りが凶悪でした。花数は昨年と同じで、計12輪。

学名通りの立派な萼片があります。花冠裂片のインパクトのせいで見落としがち。


6月上旬までのガガイモ開花数は例年並みで、そこそこ花が見られましたので満足です。
以上、ガガイモ亜科オンリー記事でした。


2015年6月13日土曜日

2015年6月上旬

Euphorbia cremersii

夏型植物の調子がどんどん良くなっています。といってももう梅雨入りしてしまったようで、今後は屋根無し置き場の植物を移動する手間が増えそうです。マダガスカル産ユーフォのE. cremersiiは今年も無事に目覚めてくれました。本種はそれほど日照を必要としないため、管理しやすいです。逆に晴れの日は遮光下で葉が焼けないように作っています。タコ物なんかと一緒に置いておくと焼けてしまいます。それと、葉が非常に薄く、ちょっと尖った物に接触するだけですぐ破けたり傷がついたりします。実は今年既にやってしまいました。もちろん傷口からは白い液体が染み出てきますのですぐにわかります。

2015年7月、本種にハダニが付くことがわかりました。初めての事で驚きました。早めに見つけられたので何とかなりましたが、放置すると結構大きな被害になりそうです。注意が必要だと思います。

Operculicarya decaryi (写真中央)

雨上がりの朝。植物を南向きの屋根無しフラワーボックスへ再配置しているところです。Operculicarya decaryiはゆっくり生長中(頂き物で、2013年の春先播種の実生苗)。強光で葉が黒っぽく染まっています。前述のE. cremersiiなんかをここに置いたらだめになるだろうな。

南向きフラワーボックス

配置が決まってきたところ。晴れの日が続けばあまり配置をいじることはありません。天候が不安定な今の時期はけっこう動かします。急に風が強くなったりもするので、背の高い植物は周囲にほかの鉢を置いて倒れないようにしたりもします。でも今年は昨年までと比べ、今のところ穏やかな天気が多いような。まだ雹も降っていません(これから荒れるのかな…)。写真をパソコンのディスプレイで見て、フェンス内側の汚れに気付きました…。


Larryleachia cactiformis
Namibia, South Africa
(ex EXOTICA Nr.16366)

日照量が安定しないと形が崩れやすい印象です。昨年はちょっと伸び気味になってしまったため、今年は一番日当たりのよい場所に置きました。まだ気温が低めなので無遮光で栽培中。茶色になっています。


Euphorbia fanshawei
Zambia

花が終わり、枝が出てきました。毎年、今の時期の新しいトゲが楽しみ。蛍光に近いような鮮やかな赤色で、ツルツルとした質感。トゲが密集しているところも良い。ユーフォは季節によって姿が変わるものが多く楽しいです。


Pseudolithos migiurtinus

蕾がついていますけど冬に根が枯れてしまい、まだ十分に根が出ていないと思われます。乾燥気味で管理中。右のピンボケしている株は交配種です。しかし球状のPseudolithosは価格が安定しませんね。安く手に入るときもありますが…。


白い月