2013年8月25日日曜日

Brachystelma chlorozonum; RSA, Mapumulo


Brachystelma chlorozonum
RSA, Mapumulo

新入りのブラキステルマ。クロロゾヌムという怪しげな種小名がかっこ良い。意味は、ギリシャ語→ラテン語のchloros(緑)とzone(帯)から。確かにこの、筆で描いたような模様は印象的です。写真で初めて見た時から、なぜかやたら気味の悪い花だと思っていたのですが、有名な寄生虫(カタツムリに寄生)を連想させるからですね。


こういう咲き方のブラキステルマは初めてかな。直立する茎から唐突に蕾が出ています。鉢は2.5号。花は意外と小さかったです。ブラキステルマ特有の悪臭がします。


裂片にはびっしりと毛が生えています。中心部の造形は大変美しい。今まで見たことの無いタイプの面白い花。


丸みを帯びた後姿。


芋は他のブラキステルマと同じ。ドイツの某ナーセリーにブラキステルマを注文すると、稀にラベルミスがあります。まあ、芋だけになると種類がわからなくなります。


新たに蕾がついています。もう少し楽しめそうです。クロロゾナムは花のバリエーションが豊富なようです。画像を検索してみてください。

さて、ドイツから荷物が発送されたようです。来週には到着するかな。


2013年8月24日土曜日

Orbea sp. IB10822

Orbea sp.
RSA, 8 km NW Kasouga, IB10822

Picasaの不具合が解消されたようでほっとしました。Flickrお役御免です。
写真はうちに昔からいるオルベア。引き取ってもらったりしてずいぶん減りましたが、種が採れたので実生して小さな苗も育ってきています。昨日の朝、久々に咲いているのを見つけてしまい、大急ぎで撮影しました。たまに開花してるのに撮りそびれることがありますので。でも時間に余裕が無いのに写真なんて撮るもんじゃないですね。急いでいたせいで窓を一つ閉め忘れてしまいました。関東地方、昨日は久々にたくさん雨が降りましたよね。帰宅したらカーテンや布団が・・・・・・・・。




この個体は、元々チェコの業者が販売していたもの。Orbea verrucosaおよびOrbea verrucosa var. fucosaによく似ていますね。O. verrucosa var. fucosaとは採集地が同じです(8 km NW Kasouga)。もしかしたら同種かも知れません。



花の直径は4㎝程。香りは強めです。この株は焼きすぎた感がありますけども、あまり居心地良くすると増えすぎて大変です。遮光すると緑色になり、柱状に育ちます。あれはあれで綺麗です。初めて開花したときは不気味な花だと思ったものですが、今見るとかわいい…。


2013年8月18日日曜日

2013年8月中旬

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一応、「余裕のある配置」を心掛けているので、以前より置き場は空いています(一応ね…)。しかし、その状態を維持するのはなかなか難しいわけでして。先日、またドイツの某店に苗を注文してしまいました。今回の注文分が到着したら、もうしばらく増やせません(本当に)。というわけで、配置の見直しやスペア鉢の統合など、置き場確保のための作業を進めています。いくつかのスペアを1鉢にまとめてみたら、けっこうな空きが出てきました。休みの日、植物を観察しながら植え替えしたり掃除したりを繰り返していると、あっという間に日が暮れます。

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メキシコ産ガガイモ、Matelea cyclophyllaは、今年も葉の隙間から怪しい花を覗かせています。ガガイモのくせに害虫があまり寄り付かないのが不思議です(でも、全くつかないわけではありません)。日照強めで乾かし過ぎないように栽培すると、良く育ちます。
メキシコには、塊根を形成するMateleaが数種類いるようです。でも写真が出回りませんね。興味津々です。

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Echidnopsis malum, エチオピア産。ちょっと癖があります。強い光は好まないようで、強めに遮光した方が良いと感じます。昨年は日焼けで随分減少しました。今年は遮光下で順調に育っています。これは痛むとすぐに減ってしまうため、スペアの株も育てています。匍匐性なので本体のサイズの割に場所を取ります。調子が良いと増殖は速いです。

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ベランダでよく見ている景色。フェルニアがいくつか咲いています。日の入り方が変わってきたので、若干、鉢の配置を変えました。配置を工夫すれば、遮光ネットが無くてもなんとかなります。その方がよく作れることも。まあこの辺は、各々の栽培植物や環境(日照条件・風通しほか)によるところ。サボテンの刺に厚めの不織布を引っかけて、周囲にブラキステルマを置いたりもしています。これがなかなかいい具合。遮光ネットを張っている場所もありますけどね。
左下に写っているのはEdithcolea grandis実生苗。2011年4月蒔き。随分大きくなりました。強い光を長時間当てると動かなくなってしまうことがあります。かといって日陰等では腐りやすい。若干気難しい印象。

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マダガスカルの枝物セロぺギア(Ceropegia bosseri)。根が傷んだり腐りやすいのですが、挿し木は容易。切り口を地中に埋めず、土の上に枝を寝かせておけば、土との接触部からよく発根します。この方法だと、切り口の乾燥を待つ必要がありません。表土には、不安定な枝を固定するために砂利を使用。ちょっとした手入れ・観察が重要な植物だと感じます。スペースがあれば、大きめの浅鉢で這わせてしまうのがよさそうですね。やってみたいけど場所が無いです…。写真中央、破片のような小さなカット苗でも、発根して芽を出しています。

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マメ科Elephantorrhiza elephantinaも生長真っ只中。私の栽培するエレファントリザの中では最も小型。コンパクトな株で気に入っています。この苗は頂き物。以前、豆粒ほどの実生苗を送っていただいたのですが、今思えば、あのサイズでうまい事根付いたなあと思います。エレファントリザは移植を嫌いますので(E. burkeiの植え替えで痛感)、気温の高い時期に根鉢を崩さないよう鉢増しするのが良いと思いました。そして移植時のストレスを考えると、散らばりやすい多肉用土は向かないかもしれません。

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バッテリーの花。断続的に開花しています。こういう花が1輪でも咲いていると、瞬く間にベランダが華やぎます。最近、ギムノが元気です。ぺちゃんこになっていたラゴネシー、日焼けで真っ黄色になった快竜丸も復活してきました。


まだまだ暑い。真夏は過酷です。でも植物を栽培するようになってからけっこう夏が好きになりました。

2013年8月15日木曜日

Pentagonanthus grandiflorus ssp. glabrescens (Raphionacme grandiflora)

Pentagonanthus grandiflorus ssp. glabrescens
Central & East Africa

Malawi, Mozambique, Tanzania, Zambia, Zimbabwe等に分布するガガイモの美種。
一見ガガイモらしからぬ雅やかな佇まいです(しかも無臭)。


本種は、Pentagonanthusという名前で有名ですが、『Asclepiadaceae』では、Raphionacme grandifloraということになっています。

Pentagonanthus grandiflorus (N.E.Br.) Bullock
Pentagonanthus grandiflorus subsp. glabrescens (Bullock) Bullock
Raphionacme grandiflora N.E.Br.
Raphionacme grandiflora subsp. glabrescens Bullock

上記は全て同種ということです。ThePlantListではRaphionacme grandiflora以外Synonym扱い。私としては慣れ親しんだペンタゴナンサスという名前がしっくりきます。いずれにせよ、種小名の通り花が立派な種です。B. buchananiiと同じくらいボリュームがありますね。
葉や茎はあまり見所が無いのですが、この大きな花は本当に見事です。


先週から暑さが本格化してきましたが、本種にとっては好都合。一気に花茎を伸ばして開花。昨年は遮光したせいか茎が蔓の様になったので、今年は直射日光下 で栽培してみました。予想通り茎が直立し、花付きもよくなりました。分布域が重なるブラキステルマより強光耐性が強く、真夏の直射日光が大好物です。個人的にはこういうやつが一番扱い易い。運がいいのか、今年はハダニが全くついていません。薬剤散布も霧吹きもしていません。近くのブラキステルマたちはハダニまみれだというのに。


横から見ても素敵な花。うちには真夏に花が咲いたり生長してくれる植物が多数いるので、暑くてへとへとになっていても多少は元気が出ます。特に本種は、1年で一番暑い時期に開花してくれます。


もともと大きなものを入手しており、塊根は直径7㎝くらいあります。割と深く埋めてしまっているので軽く掘ってもよく見えないのですが、落ち着いた色のかっこいいイモですよ。最大で直径10㎝を超えるそうです。虫が付かない様に、冬は他の植物に近付けず、完全断水して室内のラックに放置しています。寒さでダメージを受けたことはありませんが、春~秋の様子を見る限り低温には弱いと思います。30℃を超えるような日が増えてきたら葉が出てくると思いますので、少しずつ灌水を開始すると安全です。

それにしても暑い。関東地方、ちょっと前までは、けっこう涼しかったのですが・・・。それでも西日本の異常な暑さに比べるとまだ良い方なのでしょう。



Bihrmann's CAUDICIFORMS
http://www.bihrmann.com/caudiciforms/subs/pen-gra-sub.asp

Albers, F. & U. Meve. 2002. Illustrated Handbook of Succulent Plants. Springer Verlag.
http://www.springer.com/life+sciences/plant+sciences/book/978-3-540-41964-8

2013年8月7日水曜日

Ficus abutilifolia

Ficus abutilifolia
Central,South-East Africa

関東は、今日から本格的な夏が始まったのでしょうか。これからしばらく、朝9時頃には既に30℃あるような日が続くのですね。多肉植物はちょっとぐったりしている株もありますが、フィカスやボンバックス、ヤトロファ等の灌木グループは、概ね調子がよくなってきています。この、Ficus abutilifoliaは、有名なFicus petiolaris(メキシコ産)によく似ていますが、アフリカ原産です。ほんとにそっくりですね。Ficusは剪定するのも良いのですが、この株は直幹のまま、盆栽の様に育てています。2.5号に押し込めているせいか、殆ど背が伸びていません。


夏になると、気根がうじゃうじゃ出て、鉢の周囲にへばりつきます。「ルビー根」とはいきませんが、これにも観賞価値があります。East African Plantsに、現地の素晴らしい写真が載っています。大きな岩にへばり付いている様子がとってもかっこいいです。小さな鉢じゃあんな風にはなりませんね。


葉柄が赤く染まっています。


もちろん実生苗なので、塊茎はしっかりと太っています。強剪定しても面白いと思いますけど、締めて作ると意外と背が高くならないので、そのままです。

ところで、F. petiolarisの種、売ってないですね。手に入るようなら実生したいです。


2013年8月5日月曜日

Sansevieria sp. nov. Angola, Serra da Neve, locality 38 / 12

Sansevieria sp. nov.
Angola, Serra da Neve, locality 38 / 12

アンゴラ産のsp.です。もうちょっと生長しないと特徴が分かり難いのですが、葉が不規則に波打ち、さらに、だらんと垂れたような生え方をするようです。今年の3月頃、窓際でサンス(タンザニア産)が次々と新葉を展開する中、この株だけは沈黙。春の間もほとんど変化が無かったのですが、夏に入ってから用土が盛り上がってきて、株が上に押し上げられてきました。鉢底のスリットから芽が見えたことが決め手となり、急遽植え替え。


新葉を出さない代わりに地中にこんなものを出してたんですね。先に地上部分を成長させてほしかったのですが、どうしてこんなことに。スリット鉢じゃなかったら気付かなかったかもしれません。


地中に伸びた茎は10㎝くらいあります。こうなると鉢で栽培しなければいけない立場としては困ります。


まだ白く葉も出していませんが、この状態のまま植えなおすわけにもいかないので、カットすることにしました。


よく見ると、所々から発根の兆しがあります。ともかく、植えて(埋めて)みます。最初から深鉢必須。サンスはなんだかんだで、鉢のサイズを抑えるのが難しい。追記:その後、この茎が根付くことはありませんでした。葉が何枚か出た茎の挿し木は成功しています。


追記:ラベルには「Serra da Newe」と記されていましたが、正しくは「Serra da Neve」ではないでしょうか。